【どちらがお得?】

現地採用と海外赴任のどちらがお得なのか?と言う疑問に対して、多くの方は後者と答えるはずです。
このブログでも取り上げましたし、現地採用を検索すると問題提起のサイトが出るわ出るわです。

インド就職の道標
悲惨!!海外現地採用社員の実態

内容そのものは真実です。再度取り上げますと…

給与格差(本給)
  • 赴任:(例)700万円 (中堅あたり:手取りで560万円前後)
  • 現地:(例)300万円 (15kRMB(約24万円)x14ヶ月:ダブルペイ想定)
手当
  • 赴任:(例)海外赴任手当+都市によって調整手当 約10万円/月(年間120万円)
  • 現地:(例)0円/月
住居
  • 赴任:(例)家賃社宅で借り上げ(15k/月 年間300万円)
  • 現地:(例)あればいいが…?(基本は自己負担)
保険
  • 赴任:(例)家族全体で医療保険付与(1名あたり15万強)
  • 現地:(例)あればいいが…?(基本医療保険あり。ただし、負担額は可変)
その他
  • 赴任:(例)帰国チケットの手配(家族付帯であれば全員分 約100万円)
  • 現地:(例)あればいいが…?(基本は自己負担)
実はこれらランニングコスト以外にもですが…
  • 赴任前健康診断(予防接種込)/帰任後健康診断(約20万円)
  • 引越費用/家具などの保管費用(約100万円)
  • 赴任手当→これは月額とは別に赴任が確定時に一時金として支払われるもの(約50万円)
  • (子供がいる場合)日本人学校の学費[超過分]
  • その他必要そうなもの→例えば中国赴任であれば防塵マスク/空気洗浄機(約10万円)
  • 税金の差額負担(日本での所得税を算出後、超過部分を会社負担)
などなど…

初年度だけで単純計算で600万円近くかかるわけです。これの他にも赴任のための各部門の工数やら外部委託(赴任者相手にしている一括サービス)などを考えると、海外赴任をさせるのにどの程度掛かっているのか?に私自身も計算してみて少し驚愕です。

追記:
思い出したことをさらに追記
例えばですが、上記にある家賃ですが下記のものを含んでることが多々あります。
  • 水道光熱費(家賃の一部がキックバックされ、そこから充当 5,000円~1万円前後)
  • 衛星放送やネット放送(日本のTVが見られるサービス 年間契約5万円前後)
  • ジム/プール(単独で入ると年会費10万円前後)

さらに言うと、日本雇用の場合は

  • 厚生年金:法定規定分は会社負担
  • 健康保険:同上。また、歯科治療をこの保険適用枠を超えた分を負担する場合もあり
  • 雇用保険:同上
  • 労災保険:同上。会社によっては海外赴任中の死亡などについて別途見舞金などあり

これが、現地採用になると…

  • 厚生年金:自己負担。正確には国民年金になります
  • 健康保険:住民票を除票した時点で資格喪失のケースが多い。また、歯科治療などは現地スタッフ同様全額自己負担
  • 雇用保険:地域によっては義務加入。ただし、失業するということは、規定内に次の仕事を見つけないと、ビザの要件を失うことになりますので、退去に。
  • 労災保険:現地法の規定次第

会社負担という意味では数百万円になり、現地採用との差という意味では1,000万円超える場合も考えられるわけですね。どうりで現地採用が増えるわけだ。